今月18日、19日にドイツのベルリン(ベルリン自由大学)で開催される国際ワークショップに参加してきます。
"Literature's Loneliness: A Comparative Perspective"というタイトルのワークショップで、文学と孤独の関係に関心がある研究者たちが集い、自分の研究について発表をし、それに基づいて議論をする、という内容になっています。私は、以前刊行したメルヴィルの『白鯨』論について発表してきます。
参加者はドイツ、アメリカの研究者が主ですが、そこに1人だけアジア人として参加してきます。研究対象はイギリス文学、ドイツ文学、そして私のようにアメリカ文学とそれぞれです。
孤独について研究している人は自分くらいなんじゃないか、と思っていたところ、世界は広いもので、あちこちにいるようです。まさかドイツでメルヴィルについて話す日が来るとは夢にも思いませんでした。今回お声がかかったのは、私がアメリカで出版したModernizing Solitudeを主催者の方が読んでくれたことがきっかけでした。やはり、英語で研究発信するということは、英語圏だけではなく、英語を使う広範な研究者たちにリーチするのだな、と嬉しくなりました。日頃はいったい誰に読まれているのだろう、と不安になるのですが。
今後の研究に繋がるいい意見交換ができれば、と期待しています。