2026年4月8日水曜日

『誘惑する他者』書評

ほぼ同時期に、拙著『誘惑する他者:メルヴィル文学の倫理』の書評が二つ出ました。

まず一つは、日本アメリカ文学会『アメリカ文学研究』第62号に掲載された、竹内勝徳先生(鹿児島大学)によるものです。


各章を丁寧にご紹介いただきながら、私がメルヴィルを読み解く上で重視してきた郵便のモチーフをハイライトしてくださっています。「「読むことの倫理」という独創的な理念をメルヴィル文学の中に読み取り、その豊穣なテクストを読者の眼前に提示したという点で、本書はメルヴィル研究者にはもちろん、全ての文学研究者に一度をお勧めしたい研究書である」(53)と書いていただきました。

もう一つは、アメリカ学会発行『アメリカ研究』第60号掲載の、石原剛先生(東京大学)によるものです。

こちらも同様に本書の内容を丁寧にご紹介いただきつつ、文学研究ではなく、アメリカ研究の学術誌に掲載ということもあり、拙著の学際性を強調していただきました。また、本書のほとんどが欧米の査読誌に掲載された英語論文を元にしていることに触れ、「つまり、欧米の学問水準のハードルをクリアした成果が結実した形だ。その意味で本書は、これから世界への発信を目指す特に若手研究者にとって素晴らしい目標を提示してくれている」(231)と書いていただきました。

素晴らしいご書評をお寄せくださったお二方には心より感謝申し上げます。

出版から早くも2年近く経ち、これまで多くの方々に書評していただきました。改めて情報をまとめます。書評だけでなく紹介も含めてまとめてみます。

1、『図書新聞』(2024年07月27日号、2024年上半期読書アンケート/巽孝之・評)

2、『週刊読書人』(2024年12月20日号、2024年回顧/長岡真吾・評)

3、日本メルヴィル学会『Sky-Hawk』(第12号、通巻39号/巽孝之・評)

4、『英米文学』(第85号、2025年03月19日発行/梅澤琉登・評)

5、『アメリカ太平洋研究』(vol.25、2025年03月発行、pp. 133-40/吉国浩哉・評)

6、アメリカ学会『会報』(第217号、2025年4月30日発行、p. 16/鈴木一生・評)

7、日本アメリカ文学会『アメリカ文学研究』(第62号、2026年3月発行、pp. 47-53/竹内勝徳・評)

8、アメリカ学会『アメリカ研究』(第60号、2026年3月発行、pp. 227-31/石原剛・評)

このようにまとめてみると、さまざまな媒体でご紹介いただいたことがわかります。書評をお書きいただいた皆さまには心よりの感謝を。引き続き『誘惑する他者』をお願いします。

『誘惑する他者』書評

ほぼ同時期に、拙著『誘惑する他者:メルヴィル文学の倫理』の書評が二つ出ました。 まず一つは、日本アメリカ文学会『アメリカ文学研究』第62号に掲載された、竹内勝徳先生(鹿児島大学)によるものです。 各章を丁寧にご紹介いただきながら、私がメルヴィルを読み解く上で重視してきた郵便のモチ...