3月14日(金)に、「論文投稿と学術書出版のジオポリティクス:海外ジャーナルとアメリカ大学出版局」というシンポジウムに登壇します。詳細は以下のポスターをご覧ください。
筑波大学の阿部幸大さん、竹谷悦子先生とご一緒します。阿部さんは売れっ子ですでに有名人かと思いますが、竹谷先生は日本の学会などでご登壇される機会も少ないので、お話を伺うとても貴重なチャンスとなります。ポスターのパネリスト紹介にあるように、すさまじいご業績です。日本の英米文学研究者を広く見渡しても、英語圏の土俵でここまで結果を出している人は竹谷先生をおいて他にいません。
竹谷先生はすでに2冊の研究書をアメリカの大学出版局から出しており、なんとまた新著を新著を刊行予定とのこと。すごいバイタリティです。そんな竹谷先生のお話を聞けるだけでも本当に貴重な機会で、私が一番楽しみにしているかもしれません。
私は、「博論から単著へ:アメリカ大学出版局奮闘記」と題して、アメリカの大学出版局から研究書を出版した経験についてお話しします。私が博論の書籍化を目指していたとき、アメリカの大学出版局から単著を出すには具体的に何をどうしたらいいのか、アドバイスをくれる人は周りにまったくいませんでした(経験者がいなかったので)。そのため、手探りのまま出版社にメールを送るところからの出発となり、スタートの時点で非常に苦労した経験があります。
そういう苦労は本来はしなくていい苦労であり、人から教えてもらえば簡単に省けるものです。アメリカ大学出版局からの単著刊行を目指す人が、これから同じような苦労をする必要がないよう、私の経験をお伝えできればと思います。昔の自分であれば、こういうイベントがあったらどれだけ助かったかわかりません。今後、アメリカ文学に関する研究書をアメリカで出版する、という人が増えていってほしいと勝手に願っています。
書籍化の話だけだとハードルが高いと思いますが、阿部さんと竹谷先生は海外ジャーナルの話もされるとのことですので、まずは海外誌に投稿してみたい、という人も必聴です。
研究成果を英語で世界に発信するのはめちゃめちゃ楽しいことなので、「自分もやってみたい!」と思っていただけるようなお話ができればと思っています。奮ってご参加ください。