2024年2月9日金曜日

単著が出版されます

三月上旬ころに、私にとっての二冊目の単著が出版されます。書誌情報は以下のとおり:

古井義昭『誘惑する他者:メルヴィル文学の倫理』(法政大学出版局、2024年)

ちょうど出版社のHPにも情報が出ました:https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-49522-9.html

出版社による宣伝文も以下に引用します:

『白鯨』『ビリー・バッド』『バートルビー』をはじめ、安易な解釈を許さない数々の問題作で知られる19世紀米国の大作家メルヴィル。その主要作品群を精読し、誘惑すると同時に理解を拒絶する他者、配達不能郵便(デッドレター)のモチーフ、孤独や共同体や帝国主義的暴力の問題など、書くこと/読むことの根源に関わるテーマを徹底的に掘り下げる。読解への最高の手引きとなる一冊、ここに誕生!

ちょうど校了したところで、あとは装丁を決めるだけというところまで来ています。本書については色々と思い入れもあるので、このブログで書いていこうと思います。

宣伝のためにTwitterも久しぶりにやってみようかと思いましたが、面倒くさそうなのでやめておきます。SNSをやっている人は私の代わりにどうか宣伝してください。

『アメリカ文学史への招待ーー豊饒なる想像力』刊行

私が分担執筆を行った『アメリカ文学史への招待:豊饒なる想像力』(橋本安央・ 藤井光・ 坂根隆広編著、法律文化社)が手元に届きました。 私は「ヘンリー・デイヴィッド・ソロー」(pp. 54-55)、「森の生活:ウォールデン」(pp. 182-83)の二つを担当しました。同僚の舌津智...