今年はなにより、サバティカル中にメルヴィルに関する和文単著の出版が決まったことが大きかったです。来年の二月〜三月ころに出版予定で、すでに初校ゲラを出版社に返したところです。詳細が決まったらこちらでも告知します。
査読論文投稿も頑張っているのですが、現在のところ未公刊の論文が2本あるものの、いずれもリジェクトされてしまいました。そのうち一本はmajor revisionを要求されているので、頑張って改稿に応じるか、別のところに投稿しようか検討中です。何年研究していても、一本の論文を出すというのは大変だなとしみじみ思います。
というわけで、今年は何も活字として出版されたものはありませんでした。今年の活動を以下にまとめます:
口頭発表
*"Networked Solitude in American Literature & Culture." Fulbright Outreach Lecturing Fund, Huston Christian University, 2023年4月5日(招待講演)
*"Asylum America: Exclusion of Others in Crèvecoeur and Brockden Brown." The Thirteenth Biennial Conference of the Society of Early Americanists, University of Maryland, 2023年6月9日
イベント企画・司会
*“Transpacific Perspectives on Nineteenth-Century American Literature.” Ki Yoon Jang, Paul Hurh, Yumiko Koizumi, 2023年2月19日(Zoom)
*"Seven-Day Rhythms and the Concept of the Everyday in U.S. History." David M. Henkin, 2023年12月20日(立教大学)
以上です。現在決まっている仕事としては、共著二つ、海外の共著一つがあります。依頼していただける仕事も大事ですが、やはり自分の意志で書き、匿名で実力のみが試される査読論文というものを重視することに変わりありません。英語と日本語、依頼仕事と投稿論文など、さまざまなバランスを考えながら仕事していきたいと思います。