2023年4月13日木曜日

テキサス講演旅行 報告

三泊四日(4/3-6)のテキサス講演旅行を無事に終えて帰ってきました。形容しがたいほど濃密な経験で、準備は大変だったものの、結果的には行って本当によかったです。ホストしてくれたHouston Christian Universityの皆さんと、資金面のサポート(Fulbright Outreach Lecturing Fund)を与えてくれたフルブライトに感謝したいと思います。

どの授業、そして講演も皆さん熱心に聴いてくれただけでなく、何人もの学生さんが授業後に熱心に質問に来てくれたりなど、非常にやりがいがありました。アメリカ人相手に授業をするのはもう8年ぶりくらいだったので緊張したのですが、一度始まってしまえば昔の感覚を思い出し、楽しくやれました。

自分にとって英語はあくまで読み書きするもので、話すのは得意ではないのですが、今回の経験を通じて話す能力も磨いていきたいと思えました。

あと非常に印象的だったのはテキサスの人たちのhospitalityで、テキサス名物のBBQやステーキハウスなどに連れて行ってもらい、地元ならではの経験をたくさんさせてもらいました。

非常に興味深かったのは、現在住んでいるバークレーという超がつくリベラルな土地と、テキサスのキリスト教系大学という保守的といっていい場所の違いです。同じ「アメリカ」といっても違う国かと思うほどの違いを感じ、良くいえば「多様性」、悪くいえば「分断」を身をもって感じました。

大学ごとにマスコットの動物がいて、場合によっては実際にその動物を飼っているのはこちらのあるあるですが、この大学のマスコットはハスキー犬でした。偶然、校内を散歩中のハスキー犬(キージーという名前)と出会えたのもいい思い出です。

アメリカという国のつかみどころのなさを感じ、よりアメリカについて知りたくなった、そういう講演旅行になりました。サバティカルもあと五ヶ月、残りの期間も充実したものになるよう、積極的に行動していきたいと思います。






『週間読書人』で拙著が取り上げられました

12月20日刊行『週間読書人』の「2024年回顧--収獲動向」という特集で、拙著『誘惑する他者:メルヴィル文学の倫理』が取り上げられました。評者は福岡女子大学の長岡真吾先生です。 「海外学術誌に掲載された論文を日本語にしてまとめた精緻な労作」と紹介してくださっています。ありがとう...