今週末の11月13日に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で開催されるPAMLAという学会で発表してきます。私が参加するセッションの詳細は以下の通りです:
Melville's Geographies
Presiding Officer & Chair: Emma Butler-Probst, University of Tennessee - Knoxville
"Melville’s Apostles: Diptych Pairings and Contrasting Missionary Approaches in Omoo" Emma Butler-Probst, University of Tennessee - Knoxville
"Creating Heaven in 'The Gilder': Melville's Geography, at Arrowhead and Abroad" Katherine Erickson, St. Mark's School
"Ventriloquizing the South: Reading Melville as a Transbellum Author" Yoshiaki Furui, Rikkyo University/UC Berkeley
発表内容としては、先月のアメリカ文学会のシンポジアムで発表したメルヴィルのBattle-Pieces論に基づいたものになります。
先月の発表後、英語論文化していたものを、こちらのホストになっていただいているサミュエル・オッター先生に読んでもらい、コメントを頂戴する機会を得ました。私の議論のかなり本質的なところを批判してもらい、改稿のヒントをいただいたので、今回の発表ではそれを反映したものになります。
発表することでフロアからコメントをもらい、さらにまた改稿していくつもりです。今回の論文は時間をかけて書いていますが、査読に通して論文化する自信がまだまだありません。焦らずに取り組みたいと思います。
今回アメリカに滞在しながら、昔アメリカで大学院生をやっていたころを思い出すのですが、オッター先生からコメントをいただいたことで、学生の頃の気持ちに戻ることができました。就職してからは「先生」になってしまい、手厳しいコメントをもらう機会も減っていたところがあるので、自分の研究者としての未熟さを再確認できただけでもアメリカに来た甲斐があったと思います(もちろんそれは辛いのですが)。