2021年10月1日金曜日

『脱領域・脱構築・脱半球: 二一世紀人文学のために』が刊行されました

 巽孝之先生のご退職記念論集、『脱領域・脱構築・脱半球: 二一世紀人文学のために』(小鳥遊書房)が刊行されました。

版元サイト:https://www.tkns-shobou.co.jp/books/view/369

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4909812709/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_H1KZCSZ6ESDH06SH3H2N

総勢五十名の寄稿者が集った大著ですが、私は第二章「アサイラム・ファミリー:『七破風の屋敷』における家族・国家・未来」という論考を寄せています。

私は現在、メルヴィルの単著執筆に取り組みつつ、次のプロジェクトとして「家族」をテーマとして考えており、今回の論考はその出発点となるものです。

最初の単著では孤独がテーマでしたが、現在は、孤独を抱えた人たちが生き延びる手段として家族を形成するという過程に興味があり、前著の問題意識を発展させる形でアメリカの家族像を検討しています。

著名な執筆者たちが一堂に集った、豪華絢爛な一冊となっています。ぜひお手に取ってみてください。



『週間読書人』で拙著が取り上げられました

12月20日刊行『週間読書人』の「2024年回顧--収獲動向」という特集で、拙著『誘惑する他者:メルヴィル文学の倫理』が取り上げられました。評者は福岡女子大学の長岡真吾先生です。 「海外学術誌に掲載された論文を日本語にしてまとめた精緻な労作」と紹介してくださっています。ありがとう...