今後の長期的な目標を自分のなかで定めたので、自分を追い込む意味でも公の場で記しておきます。
40代のうちに、アメリカの大学出版局から研究書を出版します。
昨年の3月に『誘惑する他者:メルヴィル文学の倫理』を出版してから早くも一年近くが経過しましたが、ここ半年ほど、次はいったい何を目指せばいいのか思い悩む日々を過ごしていました。
上記のメルヴィル本を出したときは41歳で、自分のなかでは30代までの研究の総決算のような本でした。これから40代を過ごすうえで何を目的にすべきか考えた結果、上記の目標に向けて動いていきたいと思います。
40代のうち、というのはなんとなく区切りがあるほうが頑張れるから、くらいの意味で、もっと早く出せればそれに越したことはないです。でも、向こうで単著を出すのは容易ではないので、けっこう時間がかかると思います。
テーマはasylum(避難所)です。すでにいくつか論文を書いており、そのうちの一つは「アサイラム・ファミリー」というタイトルで日本語共著として出版済みです。
2019年に最初の単著Modernizing Solitudeをアメリカの大学出版局から出したときは、「こんな大変なことはこりごり」と思ったのですが、日本語の単著執筆を経て、もう一度チャレンジしたくなりました。考えるだけで早くもうんざりしますが(本当に大変、特に査読審査が)、頑張ります。
こう書くと立派な目標に聞こえるかもしれませんが、大変なぶん、やりがいがあるので楽しいほうを選んでいる、というシンプルな話です。周りから求められているわけではないので、何をしたらいかに自分が満足できるか、という自己満足の問題なのかもしれません。