2025年3月28日金曜日

『誘惑する他者』書評

立教大学英米文学専修発行の『英米文学』第85号に、『誘惑する他者:メルヴィル文学の倫理』の書評が掲載されました(pp. 37-40)。評者は同大学院生の梅澤琉登氏です。

本書全体の狙いをまとめつつ、各パートから一つずつ章を選んで、それぞれの章に詳しく考察と評を書いてくださっています。「本書は、メルヴィルや19世紀のアメリカ文学に興味がある人々だけでなく、広く文学に関心を持つすべての人々に読まれるべき一冊」と書いていただきました。ありがとうございます。

実際、本書を法政大学出版局から出版したのも、アメリカ文学研究の外の人たちにも読まれたいと思ったからでした(同局はアメリカ文学関係の本を出版したことはありません)。ちょうど出版から一年が経過しましたが、今後も本書が専門の垣根を超えた多くの読者に届くことを心から願っています。







2025年3月2日日曜日

『アメリカ文学史への招待ーー豊饒なる想像力』刊行

私が分担執筆を行った『アメリカ文学史への招待:豊饒なる想像力』(橋本安央・ 藤井光・ 坂根隆広編著、法律文化社)が手元に届きました。

私は「ヘンリー・デイヴィッド・ソロー」(pp. 54-55)、「森の生活:ウォールデン」(pp. 182-83)の二つを担当しました。同僚の舌津智之先生、小南悠先生もご寄稿されており、立教勢が活躍している本です。

文学史の流れを広く深く知ることができる、充実の内容です。アメリカ文学に関わる方は、ぜひ一冊お手元においていただきただければ幸いです。

Amazonへのリンクはこちらから。刊行は3月中旬となるようです。

阿部幸大さんの新著に推薦文を寄せました

阿部幸大さんの新著 『ナラティヴの被害学』(文学通信) が手元に届きました。画像のとおり、この本に私が推薦文(blurb)を寄せています。 面白いのが、帯を外しても推薦文が表紙にそのまま印刷されていることです。これはアメリカの学術書を意識したもので、向こうの研究書も通例、表紙にそ...