年末なので、今年一年の仕事の振り返りをします。
論文
*"Hitting Billy: Mediated Interiority in Billy Budd." Literary Imagination, vol. 24, no. 1, pp. 25-37. 【査読有】
*"Transnational Intimacy in Israel Potter." Texas Studies in Literature and Language, vol. 64, no. 2, pp. 144-62. 【査読有】
*"Through an 'Impenetrable Thicket': Penetrating Depth and Alterity in Melville's Typee." The Japanese Journal of American Studies, no, 33, 2022, pp. 133-50. 【査読有】
口頭発表
*"Ventriloquizing the South: Reading Melville as a Transbellum Author." The 119th Annual PAMLA Conference, 2022年11月13日(UCLA)
*「南部を代弁する:Melvilleの他者表象」第61回日本アメリカ文学会全国大会シンポジアム「トランスベラム文学の可能性:19世紀アメリカ文学史を再考する」 2022年10月9日(専修大学)
*"Lonely Individualism in Herman Melville's Moby-Dick." Literature's Loneliness: A Comparative Perspective, 2022年7月19日(ベルリン自由大学)
*"Transnational Intimacy in Israel Potter."The 13th International Melville Society Conference, “Melville’s Energies,” 2022年6月28日(Zoom)
*「J19 Special Forum “Japanizing C19 American Literary Studies” 刊行記念ワークショップ」2022年1月29日(Zoom)
その他
*書評:竹内勝徳『メルヴィル文学における〈演技する主体>』 『アメリカ文学研究』第58号、pp. 32-38、 2022年3月
溜まっていた論文が一気に出版されて、手元に残っていた原稿がすべて世に出ることになりました。対面学会が再開したこともあり、学会発表も積極的に行えたのはよかったです。特にベルリンに行ったのはいい思い出です。
こう見るとずいぶん活発に研究をしているように見えますが、ほとんどが前年までの成果が時間差で世に出ているだけなので、感覚的には、スランプとまで言えるかわかりませんが、自分の中で停滞している感じがした一年でした。成長している感じがしないというか、前に進んでいないというか。そういう停滞を打破すべくサバティカルに入ったわけですが、とにかく今はメルヴィル単著の原稿を仕上げるための作業をしています。単著の作業以外には、勉強不足だった分野に関してひたすら本を読んでいます。
10月に行ったシンポジアムの発表については、すでに論文にまとめてアメリカのジャーナルに投稿しました。ただ、アクセプトされる気がまったくしないので、世に出るとしたら2、3年後になるかもしれません。
来年の予定は、久しぶりに出版予定のものは何もなく、学会発表を一つだけ予定しています。Soceity of Early Americanistsという学会(於:メリーランド大学)で、チャールズ・ブロックデン・ブラウンとクレヴクールを絡めた新ネタを発表します。 初期アメリカ文学は自分にとっては専門外なので、チャレンジするつもりで頑張ります。
来年(サバティカル中)はアウトプットを焦らず、じっと力を溜める期間にしたいと思います。