今週末の6月4日、5日に、中央大学にてアメリカ学会が開催されます。
私は大会企画委員というものを務めており、5日に開催される部会(他学会でいうシンポジウム)の企画をしました。タイトルは「文学と歴史が交わるところ:学際性をめぐる対話」というものです。詳細は以下の通りです:
【 部会C 文学と歴史が交わるところ―学際性をめぐる対話 】 F 号館 F602、13:30-16:15
司会: 佐久間みかよ (学習院女子大学)
報告者:
白川恵子 (同志社大学)
「ナット・ターナーの場合――歴史記述と文学表象との「厄介な」不/可分性」
竹谷悦子 (筑波大学)
「「日本を閉ざす鉄のカーテン」――航空アーカイヴとアメリカ文学史の交錯」
討論者
久野愛 (東京大学)
丸山雄生 (東海大学)
私自身が歴史学の知見に頼りながら文学研究を行ってきたこともあり、この部会を企画しました。新歴史主義以降、文学研究者の多くは無自覚に歴史学の研究を活用してきた、あるいはディシプリンの境目を跨いできたのではないでしょうか。逆もまた然りで、歴史学の文献を読んでいると、事例として文学作品が扱われているのをよく目にします。
両者の境界が良くも悪くも軽々と越境されるようになった現在、あえてここで立ち止まり、文学研究と歴史学、それぞれの専門性を認識した上で、互いに対話することが重要に思います。これまで、両領域の研究者同士が対話する機会はなかったように思えるからです。
今年の年次大会は久しぶりに対面開催となります(一部はウェビナーでも配信)。ご興味のある方はぜひお越しください。