2021年12月16日木曜日

Israel Potter論の掲載が決まりました

Herman Melville, Israel Potterに関する論文の掲載が決まりました。Texas Studies in Literature and Language (TSLL)という雑誌です:https://utpress.utexas.edu/journals/texas-studies-in-literature-and-language.

2022年6月に出版予定です。タイトルは、"Transnational Intimacy in Israel Potter"というものです。

徹底的に作品論となっている論文なのですが、今のアメリカではそういう論文を掲載してくれるところが限られています。そこで、このTSLLは中堅誌としての知名度もありながら、作品論を評価してくれる媒体として信用しています。そういう意味で、日本人研究者とも相性がいいのでは、と思っています。

TSLLに掲載されるのは2回目になります。1回目は、Waldenを載せた2016年でした。本当はあまり同じ媒体に載せないほうがいいのですが、論文とジャーナルの適性を考えて同じところに投稿したという事情です。今後は作品論を離れて、よりスコープの広い論文を書こうと思って、今は自己改造中です。

本論文は現在執筆中のメルヴィル単著に組み込まれる予定で、本の原稿となる論文が揃ってきました。あとはBilly Budd論をどこかに載せたいのですが、ここ3年ほどあちこちのジャーナルに投稿しては落とされ、を続けています。けっこう気に入っている論文なので落とされるのは不満なのですが、なかなか厳しいです。

いずれにせよ、単著のベースとなる論文はほぼ揃ってきたので、いよいよ本格的に執筆作業(日本語にして、全体を統一する)に取り組んでいるところです。





ローレン・バーラント『残酷な楽観性』刊行

ローレン・バーラント『残酷な楽観性』(岸まどか・ハーン小路恭子訳、花伝社)が近日中に刊行されます: https://www.kadensha.net/book/b10143590.html 。 このたび、訳者のお二方からご恵贈いただきました。ソフトカバーで、手に持った質感もよい感...